泳ぎながら寝る魚もいるって聞いたことあるけど、魚の睡眠時間はどのくらいだろう?
さまざまな角度から興味を持たせてくれる魚なんですが、魚の睡眠事情って気になりませんか?
今回は、魚の睡眠事情について掘り下げていきます。
そもそも魚の睡眠時間は?
そもそも魚の睡眠時間というのはどれくらいなんだろう?
これ、結構シンプルな疑問なんですが、魚と一口に言ってもいろいろな種類の魚がいます。
そのため、「魚の睡眠時間はこれくらいです!」と一概には言えないもんなんです。
かなり長い時間睡眠時間を取る魚もいますし、本当にちょっとしか睡眠時間を取らない魚もいます。
それも浅い眠りだったり深い眠りだったりするので、人間の尺度で睡眠時間がどれくらいって言うのはとても難しいんです。
それぞれの魚がいろんな形で睡眠をとってるくらいの理解でOKだと思います。
代表的な魚の睡眠スタイルとは?
それぞれの魚がいろんな形で睡眠をとってるという話をしたんですが、実際に魚の睡眠スタイルにもいろいろなものがあります。
その中でも代表的なものをいくつかピックアップしていきます。
【泳ぎながら寝る】
マグロは泳ぎ続けていないと死ぬと言われますが、実際にマグロは寝るときでも泳ぎ続けています。
マグロだけじゃなく、カツオなどのいわゆる回遊魚は泳ぎながら寝るというスタイルです。
人間には考えられないことなのですが、泳ぎながら浅い眠りをとっているそうです。
もちろん、これにはきちんとした理由があります。
回遊魚というのは基本的に群れで移動するのですが、
その群れの中には群れを先導する役割の魚がいるんですが、その魚が眠ってしまうと先導できなくなってしまいます。
そうならないように群れの中でもかわりばんこしているわけです。
群れの中心にいる魚が眠って、睡眠が十分取れたらまだ眠っていない他の魚と場所を代わって……という感じです。
泳ぎながら寝るという時点ですでに十分すぎるほどすごいんですが、群れの中で魚がかわりばんこをしているのも驚きです!
【昼動いて夜寝る】
人間の基本的な生活サイクルというのは、日中動いて、夜に寝るという感じですよね。
魚の中にはこの人間の基本的な生活サイクルに似た睡眠スタイルをとっているものもいるんですよ。
ベラやブダイあたりがそうです。
最近では海の生き物について特集するテレビ番組もかなり増えてきていますが、そういったテレビ番組の中で夜の海でブダイが眠っている姿を見たことのある方も多いのではないでしょうか?
自分の周りに膜を作って寝ているブダイの姿は結構衝撃的です。
ちなみに、ベラの仲間であるキュウセンという魚がいるんですが、このキュウセンは魚の中でも規則正しい生活をするものとして知られています。
日が昇ると起きて活動して、日が沈むと砂の中に潜って寝るという生活スタイルです。
人間よりも健康的な生活かもしれませんね。
【昼寝て夜起きる】
魚の中にも夜行性の魚はたくさんいます。
土用の丑の日でお馴染みのウナギやお寿司屋さんで人気のアナゴ、独特の食感が魅力のハモあたりが挙げられます。
こういった夜行性の魚になってくると昼は寝ています。
昼にしっかり寝て、夜に活動的になります。
人間だと夜勤をしている方の生活スタイルという感じです。
魚ならではの睡眠事情
そもそも生きている世界が違うわけですから、やはり魚の睡眠事情を人間の尺度で見ていくというのは難しいです。
それにしても、魚ならではの睡眠事情というのは本当に面白いです。
睡眠時間や睡眠スタイルだけではなく、寝方にも個性があるんです。
砂の中に潜って寝る、砂の上で寝る、泥の中で寝る、海藻にぶら下がるように寝る、イソギンチャクの触手の中で寝る、寝ている間には体の色を変える、体を横にして寝る、浮かんだまま寝る……人間からすると考えられないものばかりなんですが、魚にとってはこの寝方がベストなんでしょう。
寝ているときというのはどうしても無防備になっちゃいますし、どうすれば安全に睡眠を確保できるかを魚なりに考えた結果なんでしょうね。
ちなみに、魚には人間で言うところのまぶたがありません。
そのため、目をぱっちりと開いた状態で寝ているので起きていると思ってた魚が実は寝てた……なんてこともあるかもしれません。
これから魚を見る機会があれば、是非じっくりと観察してみてください!
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